ちわぁ~わてや~太郎坊や~。どうもこんバンバン、毎度毎度の太郎坊だすノシ
まぁそんな毎日ネタになるような出来事が起こるほどエキセントリックな日々を
送っているわけでもないのでw、今日もおぬぬめの文庫でも紹介していこうかしら?
今日おぬぬめするのは 熊谷達也さんの「冒険の日々」。
熊谷さんといえば、あのマタギの生活を描いた名作、邂逅の森でお馴染みだとは
思うんだけども。この作品は氏の自らの少年時代を回顧しながら綴った少年時代の
懐かしさを感じさせてくれる8つのお話しの短編連作集。
少年時代に、特に田舎に住んでた人なら誰しもが経験するであろう「あ~あるあるw」って話、
例えばそれは大人の目を盗んでの廃屋侵入であったり、未確認生物への興味であったり
廃坑の洞窟探検であったり、好きな子への嫌がらせであったり。
そういった、ちょっと怖いんだけれども心躍るような話を丁寧に描かれていて、
とっても清清しい作品に仕上がっています。
あの頃は良かったな、で完結するんじゃなくて、
もう一度冒険に出かけてみようかな?そんな気持ちにさせてくれる一冊です。
特に、旅が好きな人に是非!
さて、実は今日はココからが本題であったりもするんです。
まぁ俺も高校卒業までは兵庫県の氷上郡っていう(今は丹波市。。。)田舎で
過ごしたもんで、もちろん回りは野山と川しかないところで毎日駆け連り回っていた
わけでやんすよ。
そんな日々から、今日は一つ抜き出して実体験を語ってやろうかしら?つー話しですわ。
まぁ前回の「なまけ鬼」に続く太郎坊のセピアシリーズ第二段ってとこです^^;
あれはそう、日差しもそろそろ眩しさを感じる初夏の頃だっただらうか?
俺がたぶん小学4年生?のころ。
太郎家は4人兄弟という、大所帯(年上から姉、兄、兄、太郎)な構成だったんですがね。
末っ子の俺は上の兄貴二人と一つ年上のカッチンの4人で遊ぶことが多かったんよ。
で、俺が小学4年の頃といえば貴方、丁度ドラゴンクエスト初代が爆発的な人気を
誇ってた頃でね。
俺達は競うようにして勇者を育てるのに夢中になってたわけ。
あ、太郎家は山間の一番奥に家が位置してたんですが、そこからさらに山の方にいったところに
空き家がありましてね。
俺が物心つくころにはもう人は住んでなかったと記憶しとるんですが。
親に聞いた話ではずっと昔に夜逃げしたとかなんとか聞いたんですが。
で、そこは俺達の間でも触れちゃいけないというか、なんとなく避けてたんですわ。
で、そんなある日のこと。
かっちんの家は木工所を営んでいてね。
俺もよく遊びに行っては屑木でおもちゃを作ってたんですが。
当時、ドラクエ脳だった俺達一行はその木工所で剣を作ってね。
ついでに鎧と盾を家にあったダンボールで作ったわけ。
見た目はおんぼろだけど、当時の俺にはロトの剣であり、ロトの盾であったわけでやんすよ。
あ、たっくんだけ何故かやたらと長い棍棒でしたな、と複線を張っておくw
俺はロトや、プロゴルファーロトや!!wwwと興に乗った俺達は
ギルガメッシュの酒場@太郎坊家の納屋wに集まり4人パーティーを組んだんです。
あ、ちなみに全員職業は勇者です。
子供の頃ってみんな一番になりたがるっしょ?主役を演じたいっしょ?
そのまま俺達は目の前の田んぼや川をアレフガルドに見立ててw畑のあぜ道をずんずんと山の方に
向かったんです。
もちろん途中で、エアー戦闘ごっこありですw
例。「スライムが現れた!!太郎坊の攻撃!!スライムは5のダメージを受けた」などと
まぁ分かりやすく言えばリアルテーブルトークRPGですわ。
タ~ら~ら~、ららら~らら、ららら~ら~と口ずさみながら、とうとう俺達は件の廃家の前まで
きちまったんです。もちろん探索する気満々です。
長男のプライドだろうか?たっくんを先頭に恐る恐る戸を開け入る俺達。
中に入ると廃墟の定番のごとく散乱し、あたり一面埃だらけ。
俺達は家の中を見て周ってたんだけど、なんだか怖くなってきてね。
その時、俺の一つ上の兄貴のゆうちゃんが「出たーーーっ!!」って
大声で叫んだんです。俺達は沈黙のまま探索してたもんだから無茶苦茶
びっくりしてねぇ。
「ぎゃ~逃げろー!」と誰彼ともなく一目さんに出口に出ようとしたんよ。
そしたら長男のクセに一番最初に逃げようとした、たっくんの長い棍棒が、
横向きで扉に引っかかってねw
後ろからは涙目のかっちん、ゆうちゃん、太郎坊が「早く出ろよ!!」と
もう泣きそうになりながら押すわけ。
棒が引っかかってるのと後ろから押すのとでパニくった、たっくんももうなにがなんだか
分からない状態でね。もうね、阿鼻叫喚の地獄絵図ですわw
この本を読みながら、4人涙目で立ち往生したあの日の事を思い出しましたわ。
そんな、ギンギンぎらぎらの夏だったんです^^
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